レンタカーを借りて自分で引越し

はじめに

すぐ近くへの引越しや、単身での引越しでは、レンタカーを借りて自分で引越しをされる方も多いようです。こちらではそんな方にちょっとだけアドバイス。意外と難しいものですよ。なお、荷造りの方法は別途失敗しない荷造りの方法を参考にして下さい。

自分で引越しをするメリットデメリット

メリットとしては自分の都合にあわせてできると言う点でしょう。レンタカーには乗り捨て制度などもありますので意外と便利です。料金がわかり易く引越し業者に頼むよりも安いってこともメリットの一つでしょう。

デメリットとしては、慣れないことなのでトラブルが多いということでしょうか。思いのほか時間がかかるかもしれませんし、翌日筋肉痛になってしまうかもしれません。家財道具が壊れてしまっても誰にも文句が言えないのもつらいところです。

どんなトラックを借りれば良いの?

運ぶ距離によって判断するのがベストです。運ぶ距離が短いのであれば少し小さめの車を借りて何度か往復をすることをお奨めします。確かに手間と時間はかかるかもしれませんが、大きなトラック(2t車以上は特に)は運転にコツがいります。慣れない大きな車を無理やり運転していて引越し中に事故なんて起こしてしまうと目も当てられません。運ぶ距離が短いのであれば無理をせず、軽トラックやワゴン車を借りることをお奨めします。

ただし、往復に2時間以上かかるような引越しであれば何回か往復なんてわけにもいかないでしょう。自分で運転できる範囲で無理のない車を借りて下さい。もしも荷物が残ってしまうような場合でも、その残った荷物だけを運送業者に運んでもらうことができます。慣れない車は本当に運転しにくいものだということを忘れないで下さい。

運転の際に気をつけることは?

軽トラックやワゴン車であれば特に注意することはありません。いつも以上に周囲に気を配り、少しスピードをおさえて運転するようにこころがけましょう。また、急発進、急ブレーキは荷物が荷台から落ちる原因、荷物が破損する原因となります。特に荷物をいっぱい積んでいる状態では急ブレーキが効きにくい場合もあります。引越しにのみ言えることではありませんが、余裕のある運転を心がけるようにしましょう。

ただし、2t車以上の大きい車となると更に注意点が何点かあります。まず一つ目に運転席の位置が普段と違います。これはワゴン車にも言えることでしょうが、車の最前部に運転席があります。このため視界はかなり良いのですが、問題となるのは曲がり角を曲がるときです。運転免許をお持ちの方は内輪差なんて言葉を聞いたことがあると思います。カーブや角を曲がる際に、前輪が通る軌道と後輪が通る軌道の差のことを言うのですが、ワゴン車や2t車以上の車は普通車よりもこの内輪差が大きくなっています。普通車を運転するときと同じ感覚で曲がると必ず何かに当たることとなるでしょう。曲がる際にはサイドミラーをこまめにチェックし、普段より大回りで曲がるように心がけましょう。少しでも危ないかなと思ったら一度トラックから降りて確認するのも良いでしょう。

また、2t車以上の車は普通車よりも50cm以上横幅が長くなっています。50cmと言うと短いようですが運転してみると大きく違います。狭い道路は当然運転しにくいのですが、幹線道路など比較的太い道路でも注意が必要です。例えばセンターラインの街路樹、曲がり角にあるカーブミラー、商店の看板、民家の植木、など気をつけなければならないものはいくらでもあります。あまり慣れていない車でも前方と地面には意外と気が回るのですが、自分の目線より高いものには気が回らない場合が多いようです。必要以上にチェックをするよう心掛けて下さい。

更に、高さも普通車とは大きく違います。特に引越しの荷物を積んだ状態ですと地上から3m〜4mなどすぐに到達します。普段普通車ばかりを運転していると気が付かなくて当然ですが、高さ制限3m弱の道路や高さ制限2.5m弱の駐車場などは意外に多いものです。いつも通りの道をいつもと同じ感覚で通行していますとトラックのホロをひっかける、荷台の荷物が引っかかるなど思わぬ事故に繋がることがあります。側方だけでなく上方にも気を配り、通れるかどうか分からない場合はすぐ近くまで行きトラックを降りて確認して下さい。事前に通行予定道路を下見しておくのも重要でしょう。

軽トラックや2t車以上のトラックはほとんどがミッション車です。オートマ限定の免許をお持ちの方が乗れないのは当たり前ですが、普段オートマ車ばかり運転している人にとっても多少難易度が高い乗り物となるでしょう。荷物を積んでいない状態である程度走り感覚をつかんで下さい。走り始める際にまずはブレーキを踏んでみて(時速10kmくらいの速さで)、ブレーキのかかり具合を確かめておくのも重要です。また、荷物を積んでいない状態で走り始める場合は2速発進、荷物をめいいっぱい積んでいる状態で走り始める場合は1速発進、のように荷物の積み込み状況によってギアを変えるのも忘れないで下さい。

家財道具やダンボールはどのように積めばよいの?

荷物を荷台に積む基本はなるべく平らにです。平らに積むことにより、急ブレーキや急発進、急カーブを行ってしまっても、荷崩れをある程度防ぐことができます。軽トラックや平トラック(屋根の無い軽トラックの大きい版と思って下さい)に荷物を積む際は、あまり高く積み上げないように注意し、しっかりとロープで縛ることが必要となります。もし雨よけ用のシートが付属しているのであれば、シートごとロープで縛ることによって荷物の落下を防ぐこともできます。荷物の落下により後続車等が事故を起こしますとそれは全て荷物を落とした運転手の責任となります。最優先することはたくさん積むことではなく荷物を落とさない、崩さないこと。これを忘れないで下さい。

また、荷物を積み込む際のポイントは以下のとおりです。ただし、何往復も荷物を運ぶために行ったり来たりする際はこの順番となりません。以下の積み込む順番は荷崩れをしない安全な積み方であると同時に、効率よく引っ越し先で荷物を降ろすことができる積み方でもあるのです。場合によって臨機応変に読みかえて下さい。

  1. まずダンボール箱やカラーボックスなど小さいものをトラックの先頭に積みます。このことにより旧居ではこまごまとしたものがなくなりますので大きな家具などを梱包しやすくなります。本や食器など、比較的重たいダンボール箱を下に、衣類などの比較的軽いダンボール箱を上に積むことによりに崩れ防止を防ぐこともできます。もしガラス板や絵画、姿見など、平らで壊れ易いものがあるのであれば、しっかり梱包した上で進行方向と水平に立て、ダンボール箱とダンボール箱の間に挟んでおくと良いでしょう。その際は降ろすときに忘れてしまわないように注意しましょう。
  2. レンジ台やパソコン台、椅子など比較的小さい家具をダンボール箱の後ろに積みましょう。あまり無理をして高く積み上げないことがポイントです。もう少し高く積めそうだと思ったら、上に布団袋や軽めのバッグ、折りたたんだじゅうたんやカーペットなどをのせておくと良いでしょう。
  3. たんすや冷蔵庫、背の高い本棚などを積み込みましょう。このことによりそれまでに積んだ荷物のふたとなるだけでなく、まず真っ先に大きな家具を降ろせることがポイントとなります。まず大きな家具だけを新居に配置し、本当にこれで問題がないかをしっかりと考えます。ダンボールケースなどを新居に入れてしまった後での配置変えは大抵の場合大きな労力がかかることとなるでしょう。壊れ易いもの、傷がつき易いものは使わなくなった毛布や布団でくるんで運ぶと良いでしょう。もし毛布や布団がないのであれば、ダンボールケースを家具とトラックの壁の間、家具と家具の間に挟んでおくのも効果的です。特に食器棚や本棚など前面にガラスがついている家具は周囲のものにも気を配り、何か落ちてこないか、倒れてこないかなどをチェックしておきましょう。
  4. 洗濯機やテレビ、エレクトーンや自転車など、上部にものを置きにくいものを積みましょう。
  5. 人形ケースやガラスなど易損品は毛布に包んで助手席へ積むのも一つの手です。